風のなかの「 旅日記」

旅の日記です。たまに京都のおでかけ日記も…。

北野天満宮七不思議【後編】-大黒天の燈篭・唯一の立ち牛・裏の社・天狗山-

「旅日記」本日2本目のエントリーです。

さて、前回のエントリー「北野天満宮七不思議【前編】 」からの続きです。

前回は影向松、筋違いの本殿、星欠けの三光門についてふれました。

今回は北野天満宮七不思議・4つ目の不思議からまいりましょう。

 

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その④ 大黒天の燈篭。

この燈篭には「大黒組」という文字がありますね。

この燈篭は、安政二年に河原町正面にあった「大黒屋」をはじめとする

質商組合によって奉献されたそうです。

 

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で、この大黒天の燈篭の不思議というのは、

この大黒様の口(または頬とも云われる)に小石をのせて落ちなければ、その小石を財布に入れて祈るとお金に困らないといわれる。

なんですって!

しまった!載せるだけのせて、それに満足してしまって、

財布に入れて帰らなかった〜!! ^-^;;

(けっこう載せるの、難しいです。)

 

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その⑤ 唯一の立ち牛。

天神様は丑歳生まれだそうで、数々の牛にまつわる伝説が伝わるそう。

ゆえに牛は天神様の神使となっているそうです。

HPによると、

中でも延喜三年(903九州)大宰府で御生涯を閉じられた菅公の御遺骸をお運びする途中、車を引く牛が座り込んで動かなくなったため、近習達が已む無くその付近の寺院、安楽寺に埋葬したのだが、この故事により境内各所にある神牛の像は臥牛(横たわった牛)の姿となっている。

なるほど、横たわった牛が多いのは、こうした理由からだったのですね。

 

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ところがです。

拝殿の欄間に彫られている牛は、このように立ち牛の姿なのです。

 

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なぜこの牛だけが立ち牛なのかは、いまだに謎なのだそうです。

 

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ちなみに拝殿の脇に、ちょこんとおわした小さな牛は、

このように臥せ牛さんでした。

 

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その⑥ 裏の社。

ふつう神社は前拝のみであるが、当宮の本殿は背面にも御后三柱という御神座持つ。

確かに、本殿の後ろに石灯籠が見えますね。

 

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こちらが御后三柱。

 

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学徳成就だそうですから、こちらも忘れずお詣りいたしましょう。

 

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その⑦ 天狗山。

最後はこの境内西北角。

天満宮の乾方位すなわち境内西北の角には、天狗山と呼ばれる小山がある。

 小山にはなっていないけれど、真新しい鳥居がありました…。

あれ?去年の3月に訪れた時、こんなきれいな鳥居、ここにあったかしら?

さらに、

室町時代の『社頭古絵図』(北野参拝曼荼羅)には、ユーモラスな鳥天狗が描かれている。大昔、この辺りには天狗が出没したのかもしれない。
この場所には往古より牛祠が祭られ、一願成就の祠として信仰を集めたが、現在、この牛祠は南西の角に遷座している。 

 と、北野天満宮七不思議のページにはあったのですが、

 

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牛祠、南西の角ではなく、ここ乾の方位、北西の角にいらっしゃいますよ?

ううむ、去年はこの牛祠もここにあった記憶はありません。

そこで、何か手がかりはないかと、北野天満宮Facebookを遡ってみました。

そうしたら、12月21日の記事に詳細が載っていました。

12月21日(日)
ー 一願成就所牛舎(お牛さん)40年ぶりに元の位置に移転・復活ー

なるほど。40年ぶりにこの位置にお牛さん、

本来いらっしゃるべき場所に戻って来られたんですね。^-^

この場所は、北野天満宮平安京の乾に位置し乾天神と呼ばれ親しまれ、さらにその境内の乾という神聖な地、聖地であり、元々本殿の北西隅は江戸時代より一願成就所・乾さんと呼ばれて信仰されてきた場所です。今回の移転により、新しい牛舎の復活、新たな信仰が始まりました。 

 というわけで、受験生のみなさま、ここのお詣りも忘れずに行ってくださいね♪

 

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そして、お牛さんの後ろには、大きな亀石が。

牛の石像が陽石を象徴し、亀石は陰石ともいわれ、両方を御参りし御神徳をいただく、陰陽合い和す陰陽石として信仰されており、これは古代信仰の名残りとも云われています。 

 なるほど、この亀石さんは陰石なんですね。

 

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亀石さんからすくっとのびているこの樹からも

パワーをいただけそうです。^-^

(参考)北野天満宮 | Facebook

 

以上、北野天満宮七不思議の巻でした。

去年に公式サイトの七不思議のページを見つけ、

1年越しでやっと七不思議巡りをいたしました、^-^;

みなさんも天神さんにお詣りに行かれた節には、

この七不思議を探してみてくださいね。m(_ _)m

 

(おまけ)臥せ牛さん特集。

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親子伏せ牛。

なんだか親牛さん、泣いているように見えます…。

 

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