「新緑の鞍馬へ。その2-鞍馬寺本殿金堂- 」からの続きです。
さて、本殿金堂にてお参りをすませ、「雲珠桜」を堪能したあと、
奥の院へと向かいました。
程なくして、小さな湧き水の場所に到着。
この水は「義経公息次ぎの水」。
昔、牛若丸が毎夜、奥の院まで剣術の修行に通っていた時、
この水で喉を潤したと言われています。
昼までも鬱蒼としている奥の院までの道、夜通るのは怖そうですね…^-^;
延々と続く登り階段…。(上から来た径を撮っています。)
途中、このような地学のお勉強のような立て札があります。
こんなところに砥石の原料が。
山のてっぺんらしきところに到着。
木の根がごつごつと地表にあらわれた「木の根道」。
かつて牛若丸が兵法の稽古をした場所といわれています。
木漏れ日さす木の根道。
見上げると、天に届きそうなりっぱな杉林。
この辺り一帯は「大杉苑瞑想道場」と言います。
ここで、心静かに自然との対話をしてみるのもいいかもしれません。
大杉権現。
樹齢約千年。護法魔王尊影向(ようごう)*1の杉として、
古くから尊祟されてきました。
昭和25年の台風で中程から折れたため、現在は高さ15mほどの
根幹を残すのみだそうです。
僧正ガ谷不動堂に到着。
この向かい側に義経堂がありましたが、写真撮れず。
(もうこの辺りで、かなり疲れてました…^-^)
再びここからまた「木の根道」へ。
「木の根道」は岩盤が固くて地下に根がはれないため、
このように木の根が浮き出ているのだとか。
奥の院魔王殿に到着。
650万年前、金星より地球の霊王として天降り地上の想像と破戒を司る
護法魔王尊が奉安されています。
(だいぶこの気が遠くなるような話に慣れてきました、^-^;)
この六角の石灯には十二支が彫られていました。
魔王殿の横の説明札。
なるほど、牛若丸の修行の跡と思われていたものは、
実は自然のなせるワザだったわけですね。
さて、奥の院からは貴船まで573mの道のり。
この下りが結構きつかったのでした。(筋肉痛の最大原因はこの下り道。)
貴船からアプローチされた方たちと奥の院で出会いましたが、
絶対、この貴船から登るほうがきついです。
叡電でもらった案内地図を見ても、
鞍馬本殿→奥の院→貴船という書き方になっていましたが、
なるほど、そりゃそうだわな…と思いました。
途中、ムスメが見つけた不思議なもの。
くるくるとねじまき状になったもの。(けっこうかたい。)
何かマメ科の植物の鞘のあとっぽいですが…なんの実だったのでしょう。
見上げたところはこんな感じ。
4時半前に、ようやく貴船に到着。
川床の準備がすすめられていました。
つづきます。
<関連エントリー>
「新緑の鞍馬へ。その1-由岐神社- - 風のなかの「 旅日記」」
「新緑の鞍馬へ。その2-鞍馬寺本殿金堂- - 風のなかの「 旅日記」」
*1:神または仏が現れること,また神仏が一時応現すること。