気がついたら3月、そして昨日ひな祭りも終わってしまいました。
そんなわけで、あわてて冬の建仁寺の続きです。

法堂。明和二年(1765)上棟。

法堂の天井の絵は平成十四年(2002)に創建800年を記念して描かれたもの。
小泉淳作画伯の筆による双龍。

茶碑。
栄西禅師は中国から茶種を持ち帰り、日本で栽培することを奨励。
喫茶の法を普及した「茶祖」だと、そう言えばはるか昔、日本史で習った覚えが…。

平成の茶苑。
今の日本人にとってお茶はなくてはならないもの。
このとき、栄西が茶の種を持ちかえってなかったら、
そう思うと感慨深いです。
↓こんなページを見つけました。
「日本でのお茶の歴史|お茶の歴史」(伊藤園のHP)

桑の碑。

お茶とともに記されたのは桑の効能。
昔の万能薬のようなもの?
そういえば本坊の中で、桑の葉のお茶とかお塩とか色々販売していました。

開山堂(旧護国院)。
今回、特別公開されていたので、見学してきました。
(ここは写真撮影禁止だったので、外からだけ。)
ここは栄西禅師の塔所(廟所)。
この楼門は明治18年に宇多野の妙光寺の山門を移築したもの。
階上安置の陶製の十六羅漢像は、今は大書院のほうで見学出来ます。
お庭には栄西が持ちかえったという菩提樹が左右に2本植えられていました。
ところで、この開山堂の特別公開は
「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」という企画のひとつで、
スタンプラリーをやっています。
冬の特別公開を3つめぐると、”ちょっと一服”という特典が受けられるのだとか。
3月18日までらしいのですが、今からあと2つは無理かなぁ…。^-^;

三門(望闕楼)
大正十二年に静岡県浜名郡の安寧寺から移建。
空門、無相門、無作門の三解脱門。
御所を望む楼閣という意味で「望闕楼-ぼうけつろう-」と名付けられたそうです。

ここの瓦は「建仁」の文字。

両脇の建物の屋根には逆さになった獅子と

ふたご(?)の獅子。
このパターンははじめて見ました。

勅使門横に植えてある臘梅。

ちょうど満開でした。

臘梅に遊びに来ていたヤマガラ♪

ムム?お花の蜜を吸っている訳じゃなさそう…。

どうやら実(蒴果)のほうを好んでいるようです。
この茶色の実(蒴果)…美味しいのかしら?

臘梅の木の下では、セグロセキレイさんがうろうろしてました。

大きなきのこ?

さて、この道をぬけて

この真新しい建仁寺垣の横を通り過ぎると、

イノシシさんの手水舎が見えました。

ここは摩利支天堂。

左右を

イノシシさんがお守りしています。

再び、この建仁寺垣の横を通って、帰りましょう。
建仁寺さんは京都最古の禅寺です。
街中にあるにもかかわらず、とても広い敷地のなかに塔頭寺院が点在しています。
(この辺りは相国寺も雰囲気が似ています。)

大きな樹も多くて、そこここから小鳥たちのさえずりが聞こえてきました。

たとえばカワラヒワとか。


で、最後はこのヒヨちゃんにピィーピィー叫ばれながら、
見送ってもらいました、笑。^-^

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