遅くなりましたが、金沢の旅「兼六園」編です♪
兼六園はガイドのおばちゃんに説明してもらいながら散策したので、
いろいろとトリビア的な話も伺いました。
旅から帰ってかれこれ2ヶ月経ち、だんだん記憶が薄れてきていますが、
なんとか思い出しながら、書いています。^-^;
「石川門」 少し色づいた樹々とともに。
老木から蘖の桂の木。
この樹が兼六園最古の桂の樹だそうです。
この桂の木に因んで、ここは「桂坂」というそうです。
兼六園と言えば、「徽軫灯籠(ことじとうろう)」ですね♪ ^-^
そして虹橋。
この虹橋は一枚岩で出来ているとのこと。
池の向こうに見えるのは、「内橋亭」(茶室)。
年に一度、兼六園が公開された日(5月7日)に、
ここでお茶会がひらかれるそうです。
水道の遺構。
この時代にサイフォンの原理で水道がつくられていたそうです。
(ガイドのおばちゃんのお話だと、当時、幕府の許可を得ずに、
内緒で工事を進めていたととかなんとか…。)
先日、録画していた「ブラタモリ・金沢編」を見ていたら、
この水道のことが話題になっていました。
当時、二ノ丸が火事になって焼けたことがあったため、
火事の消火活動のためには水が必要でした。
でも、お城は高いところにあったため水源がありません。
そこで犀川から水をひくことを考えました。
それが、この辰巳用水です。
それはいったん兼六園のなかで曲水の流れを作り、池を作り、
そしてその後、二ノ丸へとひかれました。
しかし、兼六園とお城の間には掘があるため、
一度、水道を堀の下に通し、その後吹き上げるということにしたのです。
そして、二の丸にひく前に、
そのサイフォンの仕組みが上手く行くかを実験したのが、
兼六園にある噴水なんだそうです。
↓これです。(時間なくて撮れなかったので、借りた写真)
日本最古の噴水。
サイフォンの原理で、霞が池の水が吹き出しています。
噴水の高さは霞が池の貯水量に影響するのだとか。
(なお、この噴水の写真は、兼六園のサイトよりダウンロードしたものです。
月見灯籠。
中秋の名月の時には、月の光がこの灯籠の穴を通して、池に月を映すのだそうです。
なので、空の月と、灯籠の穴を通して池に映る月の二つを楽しんだのたどか。
なんとも風流な話です。
「眺望台」
ここから見える景色を守る為に、金沢の建物は高さ制限があります。
ひとつ高い建物があるのは、その高さ制限の前に建ったからだとか。
そんな訳で金沢で高い建物があるのは、
この眺望台からは見えない反対側に建っているのだそう。
すごいですね、金沢の建物事情は兼六園を中心にまわっているのですね。
「旭桜」
もとは家臣の村井家の庭にあった里桜。
こちらに持って来るのに、
邪魔だった家屋を50軒取り壊したという逸話があります。
(ものすごい権力ですね…)
もとの樹は枯れてしまったそうですが、
蘖(ひこばえ)が、こんな大木に成長したそう。
「雁行橋」(別名:亀甲橋)
昔は渡れたそうですが、今は石がすり減ったので渡ることが出来ません。
橋の向こうに見える灯籠は雪見灯籠。
七福神山。
石が七福神になぞらえているそうです。
唐崎松。
琵琶湖の唐崎から取り寄せた黒松の種から育てたのだそう。
枝ぶりが見事な松ですが、鶴の飛翔する姿になっているとか。
確かによく見ると、飛んでいる鶴に見えます。
(というか、もはや鶴の飛んでいる姿にしか見えなくなってしまった、^-^;)
ちょうど、雪吊りの準備がされていました。
雪吊りは、毎年11月1日に実施されるとのことでした。
そしてこの唐崎松が一番はじめに実施されるとのこと。
↓
ちなみにこれが雪吊りの写真(先のフリー素材より、ダウンロードしました。)
霞ヶ池に浮かぶ蓬莱島。
右の石が亀の頭に見えることから、亀島ともいいます。
(鶴に亀、めでたい取り合わせですね♪)
おや? 亀の頭に何かのっかっていますよ?
のっかっていたのは、アオサギさんでした。^-^
明治紀念之標。
西南戦争で亡くなった郷土軍人を慰めるもの。
銅像は日本武尊像。
左右の赤松は、右の松が東本願寺、左の松が西本願寺からのもので、
「手向松(たむけのまつ)」とか、または「お花松」と呼ばれるらしいです。
そしてこの積み重ねられた石は地震が起きてもくずれないのは、
三竦みになって、互いに動けない状態だからだとか。
(まんなかの「明治紀念之標」の右にヘビ、左の顔みたいなのがナメクジ、
そして下で支えているのがカエルなんだそうです。)
根上松。
あらかじめ小山に盛ったところに松を植え、
松が大きくなってから、その土を取り除いたのだそうです。
ちょっと写真が暗くてわかりにくいですが、根が盛り上がっています。
霞ヶ池。
栄螺山。
霞ヶ池を堀った土で出来た築山。
道がぐるぐると廻っているようすが、まるで栄螺(さざえ)のようなので、
この名前がつきました。
最後にもう一度、この景色。
「徽軫灯籠(ことじとうろう)」を眺めて、
名残を惜しみつつ、兼六園をあとにしました。
ガイド付き兼六園散策は40分、すべてを廻るには時間が足りませんが、
色々と詳しいお話を聞きながらでしたので、よかったと思います。
(ここには書ききれていない、お殿様のお話なども色々と。)^-^
兼六園をより深く楽しむには、このガイドツアーおすすめです。^-^
兼六園を見学しているうちに、どんどんお天気が妖しくなり、
ちょうど見終わったタイミングで雨が降り出しました。
(おまけ)
たしか写真を撮ったはずなのに、見つからない…。^-^;
金沢土産に辻口シェフの「雪吊り」というお菓子があります。
兼六園でとれた梅の実を使っているそうです。
ガイドのおばちゃんの話だと、この兼六園の梅の実仕様の限定品は
兼六園でしか買えないとのことでした。
ほんのり梅の味がするパイ菓子でした。^-^
<関連エントリー>
kazenonakanotabi.hatenablog.jp
金沢の旅、続きます。