「第49回 京の冬の旅」非公開文化財特別公開で、
尾形光琳ゆかりの寺「妙顕寺」へと行ってまいりました。
「妙顕寺」は鎌倉時代、
寒の戻り、今日の京都は雪がちらつく寒い一日でした。
「四海唱導(しかいしょうどう)」
「四海唱導」はどういう意味だろう…と、思っていたら、
御朱印を受けたときにいただいた薄紙にその意味が書かれていました。
本堂は江戸時代に建てられたもの。
天井は修理され、一面に寄進した檀信徒の家紋が奉納されています。
(鳩の糞害で天井が抜け落ちたそうで、昭和の時代に修理されたそう。)
天井いっぱいにずらりとならんだ様々な家紋は、なかなか壮観です。
天蓋のなかの天女の絵も美しいものでした。
↓こちらのページで本堂の様子がご覧いただけます。
フォトギャラリー 本堂|龍華 大本山 妙顯寺|日蓮宗 寺院ページ
大玄関。
雪がけっこう激しく降ってきました。
玄関横の白梅はちらほら。
雪が舞うなか、お日様がさしてきました。
ほのかに梅の香りが漂います。
「龍華飛翔の庭(四海唱導の庭)」の勅使門。
ここは枯山水の庭園です。
奥の三つの石は、滝に見立ててあると教えていただきました。
「孟宗竹の坪庭」。
光がさすと、また格別。
別の角度から。
竹の木漏れ日は優しいです。
吊り灯籠。
奥に大小カエルさんがおりました。
さて、奥のお庭は尾形光琳の絵図になぞらえた「光琳曲水の庭」。
手前の梅の花がちょうど見頃でした。
数日前はまだ白っぽかったそうですが、
このように淡いピンク色に染まってきたそうです。
この松は樹齢400年を超えるそうです。
ということは、琳派400年とともに過ごしてきた松ということになる訳ですね。
尾形光琳はこの妙顕寺の檀信徒だったそうで、
塔頭寺院の一つにお墓があるとか(非公開)。
すくっとのびた椿。
根元には打ち出の小槌?
先ほどの雪で、花がしっとり濡れていました。
この奥には寺宝がおさめられた宝物庫があります。
尾形光琳の「寿老松竹梅三幅対」、狩野山楽「楼閣山水図」の屏風、
日蓮上人の筆による書などがありましたが、
何より驚いたのはここを創建した日像上人の筆によると言われている
小さな小さな文字で書かれた極細字法華経の巻物です。
拡大ルーペをもってしても読めないような点のような小さな文字なのだけれど、
その横にあった拡大コピーを見てみますと、
それはそれは整然とした美しい文字で書かれていました。
係の人に、これはいったいどのようにして書かれたのでしょう?とたずねましたら、
鼠のひげを筆にして書かれたと言われ、それにまたびっくり。
庫裏の前の蹲踞。紅梅はまだ蕾でした。
「鬼子母神堂」。
帰る頃には雪は止んで、すっかり青空になっていました。
でも風はおそろしく冷たかったです。
(御朱印)
ところでこちらのお寺さんは宿坊もされているそうです。
檀信徒でなくても、女性は宿泊出来るとか。
京都のお宿、宿坊というのもまた趣があっていいかもしれませんね。
【ご案内】 妙顯寺宿坊のご案内|龍華 大本山 妙顯寺|日蓮宗 寺院ページ
(おまけ)
「京の冬の旅」スタンプラリー3つたまったので、
俵屋吉富の「京菓子資料館」にて、雲龍とお抹茶をいただきました。^-^
あれれ?まだ二つしかレポートしてないよ?とお思いの方、
実は2月にはもう一つ訪れているのですが、
まだ全然まとめられてない状態です…。
なんとか3月中には記事にしたいと思いますが…^-^;;
ここの龍が妙にお茶目でした。^-^