神戸の回顧録がまだ終わっていませんが、^-^;
とりあえず今年の春の写真をあげておかないことには、
またあげる機会を逸しそうなので、先にこちらをあげておきます。^-^;
(といっても、もう半月も前の話になってしまいました…。)
今日の記事は3月最後の土曜日、3月28日に訪れた石山寺の様子です。
山門横の法輪院の桜が見事でした。
観音堂。
毘沙門堂。
そして前回は撮りそびれた「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」。
この敷石をぐるりと一周廻ると、
八十八カ所を廻るに同じ功徳が得られるそう…。
この日は暖かな一日でしたが、ここから見える比良山系のいただきは
まだ雪を被っているのがわかります。
先日訪れた時にはまだほとんどさいていなかった「東風の苑」の梅は
見頃を迎えていました。
では、しばし梅苑を散策してみましょう。
鶯ボールがはじけて咲いたような、^-^;
白梅も
紅梅も春の光の中で嬉しそう。
さて、多宝塔のそばには寒桜の樹が1本植わっていました。
「夢の桜」という札がかかっています。
この寒桜の樹には、ある祈りがこめられています。
実は石山寺には520本の桜の樹が植えられています。
それは、かの日航機墜落事故で犠牲になった520人の魂を慰めるため、
植えられたものでした。
あの事故で娘さんを亡くされたお母様から寄進された桜たち。
それが「夢の桜」と名付けられたのです。
奥の「光堂」。
その裏手に夢の桜たちは植えられていました。
ちょうど満開。
ときおり風が吹くと、空に向かってふわっと花びらが舞い上がりました。
この桜を前にしたら、言葉は何もいらなくなります。
ただ、静かに祈りを捧げるだけ。
雲一つない青空に向かって、
桜たちは咲きます。
残されたものの祈りを届けるかのように。
光堂の横は別の種類の寒桜が咲いていました。
まるで雪が咲いているよう。
そして濃いピンクの桜。
寒緋桜です。
可憐という言葉がよく似合います。
この桜にうっとりと見とれながら降りて行くと、
紫式部が桜のもとで佇んでおりました。
(おまけ)
ミツバツツジの蜜をもとめて♪
クマバチも蜜を求めて。
白木蓮も美しく。
有楽も青空に映えます。
トサミズキ(たぶん…^-^;)
梅苑近くにいたエナガちゃん♡
「源氏小鏡」と「絵本 源氏物語 石山版」をいただいてきました。
「源氏小鏡」は南北朝時代の文人貴族「二条良基」の作と伝えられている
いわゆる源氏物語のハンドブック。
彩色挿絵があるもので現存しているのは、この石山寺のものと、
ドイツバイエルン州立図書館が貯蔵しているものだけだそうです。
「絵本 源氏物語 石山版」のほうは
石山寺蔵「源氏物語画帖」の源氏絵色紙の絵が挿絵になっています。
こちらは江戸時代中期の土佐派の手によるものだそう。
四百面にものぼる源氏絵色紙は他に例がないそうです。
石山寺は何気に源氏物語のお宝をいっぱい貯蔵されているんですね。
たまにこれらの絵巻や色紙の展示もされているそうなので、
また機会があれば行ってみたいと思います。
(おまけのおまけ)
三宝柑のプリン。
上にはシュワシュワとした炭酸入りクリームがかかっていました。^-^
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