7月のある日、蓮を見たくて相国寺にまいりました。
相国寺の「放生池」には、たくさんの蓮が植えられています。
「放生池」というのは、
中国や日本の仏教において,捕獲た魚介を購い,生かし放つ池を称していい,慈悲行の表れを意味する。仏典の《金光明経》第四品流水長者子品や《梵網経(ぼんもうきよう)》などの不殺放生に関係する。6世紀,天台の開祖智顗(ちぎ)が漁民のとった魚の多きを憐れみ,国清寺の近くに池を作り放ったのが最初という。 世界大百科事典 第2版より)
なのだそう。
お寺では池ひとつにも、ちゃあんと意味があるのですね。
(そう言えば、この放生池って鞍馬寺にもあったような?…うろ覚えです^-^;)
この橋は「天界橋」。
相国寺と禁裏御所との境界線の役目を果たしていることから
「天界」と名付けられたのだそう。
池のまわりにも蓮がたくさん植えられています。
美しい蓮の花。
花托がまるで蜂の巣のような形をしているから、
古くは「はちす」と呼び、それが「蓮」になったとか。
蓮の種類によって、花托の形が微妙に違いますね。
光を受け止めて、まるで仏様がいらっしゃるような蓮の花。
おや、蓮の間をカルガモさんが1羽、泳いでいますよ。
あっちへ行ったり、
こっちへ来たり…うろうろと。笑
ずんずん、
そして、ふと、立ち止まる。
水面でひっそりと咲く睡蓮。
「蓮華」とは、蓮の花と睡蓮の花とをあらわしているのだそう。
池のそばには赤とんぼもいましたよ。
蓮の向こうの勅使門。
そして、蓮の向こうの総門。
この門は、まるで極楽浄土への門のよう…^-^
(おまけ)以前に撮った飾り瓦から…。
屋根の上に蓮の花が?
↑どうやらこの飾り瓦は、牡丹の花だったようです。
どうりで葉っぱの形が蓮の形ではなかった訳です。m(_ _)m
okkoさん、ありがとうございました。
方丈の前の門。
ここの飾り瓦は蓮の花?(でも葉っぱがなぜか違うような…)
牡丹の花でした。m(_ _)m
こちらは蕾もついていましたよ♪ (でもやっぱり葉っぱの形が…?!)
という訳で、こちらも牡丹の花と蕾です。m(_ _)m
(ところでまめ (id:mame90)さん、久しぶりの瓦研究部ですが…休部中でせうか?)
(おまけ)その2
去年、秋に撮った放生池。