一ノ鳥居。
上賀茂神社に足を踏み入れるのは何年ぶりだろう?…8年ぶりぐらい?
この日の第一の目的はこの手づくり市でした。
市は毎月第四日曜日に開催されています。
手作り市はたくさんの人でにぎわっていました。
ちょこちょことお買い物。^-^
二ノ鳥居。
手作り市を楽しんだ後、参拝です。
神馬(しんめ)。
「神山(こうやま)号」という名の神馬、6世だそうです。
もとは千葉県の中山競馬場が寄贈した雌のサラブレッド「メダイヨン」。
(2011年11月16日 京都新聞の記事より。)
「立砂」
細殿の手前にある砂の山は、
神代の昔、ご祭神が最初に降臨された神山に因んだもので
一種の神籬(神様が降りられる憑代)だそうです。
これが「清めの砂」の始まりになります。
昔、卒論のテーマで中国古代の信仰を扱ったのだけれど、
なんで日本の信仰についてしなかったのだろうと、今になって思います。
(こんなに近くに実際に見学出来る資料がごろごろころがっていたと言うのに。
興味の目先が日本国内に向いてなかったんですね、あの頃は…(^^;)
立砂の上には松葉がたててあります。
左に3本、右に2本立ててあるそうです。
もっとズームして撮ってくればよかったです。(また、次の機会に。)
「立砂」の後ろにある建物は「細殿(ほそどの)」
ここは天皇や斎王などの「※著到殿(ちゃくとうでん)」で、
その奥に写っている建物「土舎」はお付きの人たちの場所のようです。
(※著到殿:ここで装束等を整えます。)
舞殿(橋殿)。
川の上に建てられています。
神山湧水。
手水舎の水は神山のくぐり水を汲み上げたもの。
楼門。
雷(いかづち)の御神威により、
厄除(やくよけ)明神・落雷除・電気産業の守護神だそうです。
また、鬼門の守り神様でもあります。
天武天皇の御代(678年)に、現在の社殿の基が造営されたそうです。
玉橋。
楼門の前の橋は神官が渡る時のみ使われるので、
ふだんは注連縄がされ、通る事が出来ません。
玉橋の下を流れるのは、御物忌川(おものいがわ)。
岩上(がんじょう)。
この横にあった立て札の説明には
(原初神道の形をよく保存し貴重なものである)」とありました。
で、蹲踞とは何だろう?と思って調べたところ、神道の座法のようです。
(お相撲さんや剣道の試合の前にする体勢も蹲踞と言うのだそうですが、
神道では膝は閉じておくそうです。)
片岡橋。
第一摂社「片山御子神社」の横にある橋。
この橋を渡ると、
祭神は玉依比賣命。常に別雷神のおそばでお仕えする神だそうです。
縁結びの神様です。^-^
鈴の音がシャンシャンと軽やかでした。
ここはその昔、かの紫式部も参拝したと伝えられています。
ご神紋の「二葉葵」の葉っぱを形どった絵馬は、
なんとなくハート形に見えますね。^-^
で、癒しの神様とはどなた?と、wikipediaを見てみたならば、
阿須波神、波比祇神、生井神、福井神、綱長井神なんだそうです。
で、この五人の神様は「坐摩巫祭神(いかすりのみかんなぎのまつるかみ)」
という舌をかみそうな名の神様たちなんだそうですが、
これについて書いていくと長くなりそうなので、また別の機会に。
「御手洗川(楢の小川)」
森の中の川は神聖な雰囲気が漂います。
川のほとりにあるのは末社の「岩本神社」。
この3人の神様は「住吉三神」といって、海の神、航海の神様だそう。
神社に祀られている神様は、そのまま古事記に繋がるのだなと
今更ながらに思ったり。
川のそばに航海の神様を祀ってあるのはなるほどと思ったり…。
(なお、ここにかけてある札には「交通安全の神様」となっていました。
なるほど、昔の航海の神様は、今は交通安全の神様となるわけですね。)
緑の森、小川のほとりは涼しいです。
この森の先に
「二葉姫稲荷神社」の鳥居がありました。
お稲荷さんって、雰囲気が独特…ちょっとこわい感じ。
二葉姫についてはちょっとググってみたけれども、詳しいことはわからず。
ここは片山御子神社の神宮寺の鎮守社だったそうですが、
神宮寺が移転したのちも、鎮守社のみが残ったのだそうです。
稲荷神社からの見晴らしは明るくて、ちょっとほっとしたり。
大文字も見えました。
(おまけ)その1 ちっこいトカゲ(苦手な人はごめんなさい。)
片岡社のところにいたとかげ。
大きさを比較するため、ムスメの指と対比させてます。
ちょろちょろしたしっぽが青色…。
(おまけ)その2 「賀茂の水まつり」
この日は大暑。帰ってから上賀茂神社のHPを見て知ったのですが、
夕方の四時から「賀茂の水まつり」がとりおこなわれたようです。
水を司る高龗神(たかおかみのかみ)を祀った摂社新宮神社で
祭典、神楽の奉納がおこなわれ、
楢の小川、川中に絵馬みこしが遡ったそうです。
それを知っていたらもう少し遅い時間に出かけたのに、惜しい事をしました。
(出発前にちゃんとチェックしないといけませんね…。)
この新宮神社は、今年が辰年なので、特別公開していたそうです。
(これも帰ってから知った。)
…今、HP見に行ったら、新宮神社の特別公開のご案内がなくなっていました。
もう公開終了したのかもしれません…がっくり。
ただ本殿の特別公開はされていて、
神職のかたがご案内してくださるそうなので、
次回行ったときには、特別参拝を申し込もうと思います。
ちなみに初穂料はひとり500円だそうです。