11月4日に、京都御所、秋の一般公開に行ってまいりました。
午前中、晴れ間が見えて来たと思ったのに、お昼過ぎに再び怪しい天気に…。
宜秋門から入場しますが、入り口では荷物検査がありました。
警察犬もちょこんとかしこく控えています。
門を入ったところにある御車寄(おくるまよせ)。
ここから昇殿を許された者が参内したそうです。
そしてここが諸大夫(しょだいう)の間。ここは参内した者の控えの間です。
まず一番手前にあるのが、「桜の間」。原在照、作。
原在照(はらざいしょう)は、幕末、明治期の画家。
真ん中のお部屋が「鶴の間」。
狩野永岳、作。江戸時代後期の絵師。京狩野派9代目。
そして一番奥の間が「虎の間」。岸岱、作。
岸岱(がんたい)は江戸時代後期、岸派の絵師。
襖絵にちなんで、このお部屋に一番格の高い人が通されたらしいです。
新御車寄(しんみくるまよせ)。
↑ こちらは「みくるま」と、先ほどとは読みが変わります。
大正天皇の即位礼に際して建てられたもので、
それ以後の天皇皇后両陛下の玄関だそうです。
建礼門。現在も天皇皇后および外国の元首級のみ通れる門。
もっとも格式の高い門。
そして反対を向くと、承明門、南庭の奥に紫宸殿があります。
御殿の手前に「右近の橘」「左近の桜」が見えますね。
紫宸殿(ししんでん)。
中央にあるのが天皇の御座「高御座(たかみくら)」、
その東に皇后の御座「御帳台」があります。
「左近の桜」
春の公開時期だと桜が咲いているかもしれませんね♪
「右近の橘」
左近の桜側からの紫宸殿。
右近の橘側からの紫宸殿。
南庭(だんてい)には白砂が敷き詰められています。
紫宸殿側から見た「承明門」。
(おまけ)
「建春門」 御所の東南にある門です。
唐破風の屋根で、昔は勅使の出入りに用いられていたそうですが、
明治以降は皇后陛下や皇太子殿下の出入りに使われているそうです。
(先ほど出て来た建礼門は、皇后陛下だけでは通れないらしい。)
少し色づきはじめていました。
長くなるので、その2に続きます。
↓
kazenonakanotabi.hatenablog.jp
<2015.11.10追記>
2015年度の秋の一般公開は大正天皇即位100年記で、
高御座についての説明がありましたので、よろしかったらこちらの記事もどうぞ。
↓ m(_ _)m